7.仕事の事

1)一般論

徳之島は、「仕事は選ばなければ、仕事はある。」と言われています。

ハローワークも島内にあり、行くと、求人にあふれています。

下に、ハローワーク 徳之島の求人情報へのリンクを張り付けていますが、載っているだけでも、ざっと200件はあります。

ハローワークの事務所に行くともっと求人はありますし、口コミの仕事もそれ以上にあります。

元気な大人が島に来て、しばらくプラプラしていると、いろんな仕事の話が舞い込んできます。
逆に、「徳之島に来たらこういう仕事をしたい」、「まずはじっくり考える時間が欲しい」など、自分のスタンスをきちんとしないと、周りに流されて、なんとなく仕事をすることになりかねないので注意。

 鹿児島県内のハローワーク別求人情報誌 | 鹿児島労働局 (mhlw.go.jp)

 

①ハローワーク仕事の内容
「ねりやかなや」のHPにて詳しく分析していますので、ご参照ください。

 行政の就労支援|奄美に住もう | ねりやかなや 南の島の楽園奄美への移住支援サイト (neriyakanaya.jp)

 

介護、看護師の仕事が多く、この関係の資格を持っている人は、仕事には苦労しません。

これ以外の仕事もいろいろありますが、最低賃金近くの価格帯となります。(800円/時間ほど)

今までサラリーマンをしていた人にとっては、「こんな時給で働けるか」と思うかもしれません。ただ、家賃が0円~3万円/月になるので、旦那一人では支えきれないかもしれませんが、共働きなら、徳之島では、生活できるものです。(個人の感想)

 

 

 

2)私のやった仕事

①集落の草刈り

徳之島では、集落の草刈りに、手当てがつくことがあります。

草刈り機を持っている、主に男性は、半日で5000円、それ以外の人は4000円

あっ、草刈り機は、生活するうえで必須です。私は来た時に、貸してもらったのをまだ使っています。
家の草刈り、畑の草刈り、ヤギのエサ収集に重宝します。

草刈りしながら、鹿児島県指定天然記念物のイボイモリと出会えたりします。
イボイモリ ←の解説

 

うちの集落では、パンとコーラの休憩あり、集落に溶け込むには、一番です。女性陣は、情報交換の場になっています。

とにかく、徳之島に来てすぐ、会社勤めをするのではなく、こういう場に出て、いろんな人との関係を作ると、生活してても楽しいし、いい仕事も舞い降りてくると感じました。

結構早めに終わるので、徳之島でこれ以上時給の高いバイトはないのではと思っています。時期によっては、連続2週間とかあり、結構な金に。
ただ、お金の出ない環境整備もあり。こちらもちゃんと出ないと、「お金出るときばかり来て」 って言われそうですので、注意。

 

②さとうきび:ハーベスター助手

さとうきびは、徳之島の基幹産業です。

毎年12月下旬~3月末まで、製糖工場が稼働し、それに合わせ年1回のさとうきびの収穫が始まります。

見る見る間に、さとうきびが刈られ、景色が変わっていく様は圧巻です。

 

それに伴い、運転手、さとうきび積込み、さとうきび刈取機運転:ハーベスタ、ハーベスタ助手等の仕事が発生し、徳之島は一気に人不足になります。このため、何の資格がなくても、1000円/時ほどの時給がつきます。
ハーベスタでさとうきびを刈っていきますが、ハーベスタ助手は、高価な機械であるハーベスタの稼働率を上げるべく、それ以外の仕事全般をします。
ハーベスタの後ろを歩き、こぼれたさとうきびを袋に入れる、がメインですが、それ以外にも、さとうきび収穫袋の回収、機械への取り付け、機械への油差し、機械で刈れない部分を手で刈る、機械の異常を運転手へ連絡、などなど行います。

仕事の内容としては、結構きついです。機械の後をついて行くのがメインですが、距離で言うと、15km/日。足元の悪い畑をこれだけ歩くと、はじめのうちはみるみる痩せます。また、時にはバックする機械の後ろを歩くので、精神的にも疲れます。

1日ならいいですが、毎日。自分でいつ休むといわないと、島の人は、忙しいときは毎日働くのが当たり前になっているので、注意。

 

でも、3月末に島中のさとうきびが刈り取られると、えも言われぬ達成感があります。また、ハーベスタ助手やったというと、やった人どうしの仲間意識、お互い認め合うような感情があります。

 

 島の基幹産業であるさとうきびに一生に1回は携わってみるのも面白いですよ。

 

どうやって申し込むかというと、健康でどこにも勤めていない男性なら、もれなく、ほうぼうから声がかかります。
周りの人に「サトウキビやりたい!」なんて言った日には、引っ張りだこになるので、しっかり考え、本当にやりたくなってから発言、その後は体力つくりをしてください。

 ハローワークにも南西糖業:島の製糖工場からの募集が必ずあります。

③実えんどう栽培・収穫補助

これも、島ならではの産業です。

いわゆる「グリンピース」なのですが、採りたては本当に甘くておいしく、高値で取引されています。
12-2月の間のJAの取引価格は、基本600円/kgほど。
期間は、10月~3月。これまたサトウキビと重なります。とにかく、島は、12月~3月は仕事が溢れています。東京から出稼ぎに来る人もいます。逆に、6-8月が暇ですね。観光業が活発になればちょうどいいですね。

 

上手な人で、100万円/10aの収入があるといわれており、40aほどできれば400万円、1年分稼げることになります。(なかなか難しく、1点集中はリスクが大きいですが)

自分でやるのは置いといて、まずは、アルバイトとして参加してみましょう。私は、10月の種付け~1月の収穫まで関わり、いろいろ勉強できました。なかなか大変ですが、上のさとうきびと合わせて、サラリーマンはやめ、自営業:農業に進もうと思えた仕事の1つでした。
下の写真のように晴れてたら、本当に最高。サラリーマン引退してよかったと思える瞬間です。

来年度、私も小面積(3a:6m✖50m)でやってみようと思います。
やったら、報告を載せます。

 

④天城町 農業センター研修

毎年 9月~翌年 8月までの1年間、天城町南部の 瀬滝地区にある農業センターにて、農業研修できます。
4500円/日(600円/時間)の研修手当をもらえる事、早退・休みを取りやすいのも魅力。
卒業後は、5年間ビニールハウス1棟(5a)を貸してもらえます。
5月頃から募集がかかるので、天城町役場のHPをチェックです。

今年度の栽培作物は、メロン、パッションフルーツ、トマト、かぼちゃ、実えんどう、ゴーヤー、花苗、野菜苗、インゲン、枝豆、トルコキキョウ。幅広く学べます。この研修で学んだ結果、私は、メロン、パッションフルーツ、トマト、かぼちゃ、実えんどう、ゴーヤー、花苗、野菜苗まで取り組む予定です。

問題点としては、5aのビニールハウスだけじゃ食っていけないこと。金銭的な部分に役場の人は弱い事、言われた通りやるのと、実際自分でやるのは、大きく違う事等等ありますが、研修手当をもらえ、ハウスを5年かしてくれるというのは、他ではなかなか無い好待遇。
南国の農業に興味ある人は、これだけのために天城町に来ても良いかもしれません。

詳しくは、私のブログ&作業日誌をどうぞ

農業センターで作る 果実・野菜 - 移住の道 (hateblo.jp)

農業センター の検索結果 - 移住の道 (hateblo.jp)

 

3)私の紆余曲折・仕事決定までの経緯

上記の仕事をやりながら、「自分は何の仕事をやりたいか」を悩みました。流れとしては、以下の通り。

 

2019年8月 移住

  • 1年限定で学校の用務員さんの話をもらう。給料は安いが、仕事も、後々の人脈作りに魅力を感じ、悩んだ末にOKするも、人員やりくりがつき、話がなくなる。→けど、結果として、この時フルタイムの仕事をしなかったことで、いろいろ出来、いろいろ悩むことが出来てよかったと思います。
  • 農業センター研修の紹介を受ける。農業センターに話を聞きに行きましたが、この時も、「もう少し考えたい」、「農業に対して、強い想いがない」という理由で、断りました。

2019年9~10月
 時々の集落の草刈りに参加しながら、ハローワークに失業保険の申請に。3か月の待機期間があったので、1月からの支給予定。

 この時に、集落といろいろつながりが出来たかと思います。
 この時は、給食センターの調理師、幼稚園 保育士、介護、など何をしようかいろいろ考えました。

 役場での期間雇用、大工仕事見習いなどの誘いもありました。


2019年11-1月 実えんどう栽培に携わる。12月より、さとうきび収穫の話をもらう

2019年12月下旬~3月末 さとうきび収穫開始。 8-17時のフルタイム開始。
 ハローワークに相談し、季節雇用は、きちんと手続きすれば、雇用終了後の4月から失業保険がもらえる事を確認。

 

2020年4~8月 失業保険をもらいながら、いろいろ考える。

  • サラリーマンはもう十分やったこと。自分の時間を自分の事にきちんと使える生活をしたい、困っている人があればきちんと助けれる時間を作りたいと思う。
  • 徳之島でサラリーマンやっても大したお金をもらえないこと。
  • お金は厳しくても、自営業で、経理~経営を全てやってみたい事
  • 農業をやってみたいと。手伝いでなく、自分でやってみたいと思えたこと。
    →サラリーマンとしては、まぁそこそこですが、きちんとできた。この知識を使って、別の事をやってもちゃんとできるか証明したい。サラリーマンで学んだことの応用問題と思っています。


2020年9月~ 農業センターで研修開始

2021年1月~ 「かえる農園」 開業届をだし、販売サイトで販売開始。

 

さて、この後はどうなるのか???自分でも楽しみです。

4)嫁のやった仕事

後々書きます。いつか書いてくれると信じてます。

①生姜掘り

②牛のミルク

③地域情報誌:ティーダの集落内配布

④集落の農産品 島外への販売
などなどの予定

 

5)その他

①バレイショ堀り
短時間ですが、やってみました。という記事を後々書きます。



②バレイショ選果場
800円/kg。実際やったことはないですが、やっている姿を見ていると、外の農作業と比べて比較的楽かなと思います。
ばれいしょの収穫も1月~4月 思いっきり、サトウキビと重なり、簡単にバイトに入れるとの事。(毎年、バイトが足りず、JA職員が5時退社後、駆り出されるとの事。)

作業としては、ひたすら、不良品を選別。休憩もちゃんとあるし、屋内なので、作業環境は悪くない。気の合う仲間なら、話しながらできるので、楽しいようです。夜もやればがっちり稼げます。